調査物語

部首が女偏は男偏より断然多い

3月東京の桜が満開です。夜桜を見ながら一杯はこれまた格別です。ほろ酔い気分で「桜」の漢字を見てみると「女」の漢字が使われていることに気がつきます。女の漢字を使った桜、綺麗で華やかで見ているだけでワクワクします。そこで、女を部首にした漢字がどれだけあるのか気になり調べてみました。すると約650字ありました。多いですよね。ちなみに部首が男の漢字は約45字。これまた少ない。参考に部首の数は約214部。その中で一番多い部首は「くさかんむり」2173字、次いで「さんずい」1816字、「きへん」1617字の順になっています。因みに桜は女の漢字を使っていても部首は女偏ではなく木偏です。

それだけ女偏が多いということは、昔から女性を中心とした生活や女性に関わる事柄が多かったのかなと考えてしまいます。数年前に亡くなった樹木希林さんがテレビで言っていた『始まるの「始」は女は台(土台)なので、家というものは、女がいてこそ「始まり」うまくいくと』・・・なんか納得です。

桜から女の部首が多いつながりから、現代の女性のパワーがどれだけあるのか気になり、日本企業の女性社長がどの位いるのか調べてみると、2022年で約58万人(東京商工リサーチ調べ)。全体企業の14.7%を占めていることが分りました。2010年の約21万人から12年で2倍増と大幅に増え、女性の社会進出が変化していることを示しています。しかし、フランス約45%、イタリア約39%、スウェーデン約38%などと比べると日本企業全体に占める女性社長のポイントはまだまだ低い気がします。

産業別にみると、女性社長が最も多かったのは「サービス業他」28万3434人で、全体の48.5%と半分を占めます。飲食業や医療・福祉事業、エステティック、美容業など、小資本でも起業が可能な業種が中心で、国や自治体の創業支援や副業を考える人の増加が背景にあるとみられます。次いで多いのが「不動産業」8万6210人(構成比14.7%)、「小売業」6万2909人(構成比10.7%)、「製造業」3万6547人(構成比6.2%)の順で、「建設業」は3万2903人(構成比5.6%)でした。

一方、産業別の女性社長率ではトップが「不動産業」の24.4%(前年24.1%)。次いで「サービス業」が18.5%(前年17.8%)で続く。このほか「小売業」15.5%(前年15.2%)、「情報通信業」が12.9%(前年12.7%)などが、7産業で10%を超えた。尚、7産業とは「製造業」「卸売業」「小売業」「金融・保険業」「不動産業」「情報通信業」「サービス業他」。一方、「建設業」は5.3%(前年5.3%)、「農・林・漁・鉱業」8.0%(前年7.91%)、「運輸業」9.0%(前年8.9%)の3産業は10%未満で、働く業種や職場環境で女性社長率に差があるようです。

「建設業」における女性社長率は他産業と比べると低く、建設業の「危険・汚い・きつい」の3Kが影響していると思われるが、これからは建設業の「2024年問題」(時間外労働時間の上限規制)を始め建設業の改善が図られることから建設業の女性社長が増えることに期待したい。桜の漢字から女性社長について考えてみました。

全国建築計画物件情報「KJ-NET」概要

全国建築計画物件情報「KJ-NET」基本活用編

TOP