新型コロナウイルスの影響で在宅勤務が広がりを見せ、自宅で過ごす時間が長い社会人が増えています。都心の狭い集合住宅から、郊外の戸建住宅に新居を求める人もみられます。そこで今回は、主に住宅で採用されるエクステリア製品市場の動向について解説したいと思います。
2021年度のエクステリア製品市場は243,075百万円
右表及びグラフは、一般社団法人日本エクステリア協会が発表したエクステリア製品の2019年度~2021年度出荷統計の推移をまとめたものです。2019年度は253,056百万円でしたが、2020年度は236,111百万円で対前期比93.3%、2021年度は243,075百万円で102.9%と増加しました。この流れは、国交省のまとめた持家住宅の着工戸数の推移とほぼリンクしており、エクステリア製品の動向は持家住宅のそれに大きく影響を受けていることが伺えます。
ガーデンエクステリアが2021年度で対前期比107.3%の増収
エクステリア製品は、門扉・フェンス・カーポート・合成木材デッキ・ポスト等の「ガーデンエクステリアとテラス」、バルコニー・サンルーム等の「ウォールエクステリア」、「パブリックエクステリア」の3種類に大別され、ガーデンエクステリアがおよそ7割を占めます。特に2021年度はウォールエクステリア、パブリックエクステリアがいずれも対前期比で減少したのに対し、ガーデンエクステリアは2020年度の167,649百万円から2021年度は179,936百万円と唯一増加しており(増加率7.3%)、庭回りに対する関心の高さが伺えます。
エクステリアの提案力、演出力が高度化
エクステリアメーカーの話では、在宅勤務が広がる中、自宅の庭に対する関心が強まり、テラス囲いやガーデンルーム、カーポート、屋外照明といった商品の売上が伸びました。
エクステリアメーカーでは自宅に居ながらエクステリアのショールームを見学できる「VRショールーム」やスマホやタブレットを使った販促ツール等、エクステリアを顧客に提案する新しい演出方法がますます高度化し、重要になってきます。
建築業界に特化したBiCがマーケティングリサーチで貴社を支援します
在宅勤務の定着で自宅で過ごす時間は今後も長くなり、自宅の庭に対する関心度も強まる傾向にあります。自宅リビングでの在宅ワーク中にふと窓の外を見て、庭で何かできないかと思う施主に対するエクステリアメーカーの役割は、今後ますます大きくなってきます。建築業界に特化したBiCが商品戦略、市場戦略他マーケティングリサーチで貴社を支援します。
(担当:鈴木 和雄)
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