明けましておめでとうございます。
本年は卯年です。卯は穏やかで温厚な性質から「家内安全」。またはその跳躍する姿から「飛躍」「向上」を象徴すると言われています。新しい事に挑戦するには最適な年と言えそうです。株式市場では、縁起の良い年として知られているようです。そこで、2023年に華々しくオープンする東京の主なビルや商業施設をまとめてみました。
都心部では、森ビルが進める虎ノ門・麻布台の再開発が完成する。同地区は2022年12月に「麻布台ヒルズ」と命名された。国際水準のオフィスや住宅、ホテル、レストランなどの商業施設に、インターナショナルスクールや、デジタルアートのミュージアムが入居する。再開発の始動は1989年。2017年には国家戦略特区法に基づき都市計画が決定され、2019年8月に着工している。街全体に「RE100」に対する再生可能エネルギー電力を100%供給するほか、エネルギー効率向上を図る技術を大規模に導入した。環境性能を評価する認証なども取得している。
麻布台ヒルズの北東で、同様に森ビルが開発した虎ノ門ヒルズでは、建築中だった最後の高層ビル、虎ノ門ヒルズステーションタワーが7月に竣工予定で、延床面積80万平方メートルの「国際都心・グローバルビジネスセンター」が誕生する。港区ではこのほか、JR田町駅そばの札の辻交差点で「東京三田再開発プロジェクトオフィスタワー」がオープンする。地上42階の大型オフィスビルで、事業継続(BCP)に注力している点が特徴だ。免振・制振機能を持ち、複数回線受電と自家発電設備で停電にも対応する。こちらには、京セラグループの首都圏拠点などが入居することが決まっている。
そのほかは、渋谷駅桜丘口地区の再開発計画が2023年竣工予定。ハイグレードオフィスや商業施設、住宅に加え、国際競争力の強化に資するグローバル対応のサービスアパートメント、国際医療施設、子育て支援施設などの多様な機能を整備する。更に、羽田エアポートガーデンがオープンする。羽田エアポートガーデンは、羽田空港国際線ターミナル直結の複合商業施設。ホテル、展望天然温泉、イベントホール、会議室、商業施設、バスターミナルなど、宿泊需要のほか国際交流機能や都市観光に資する機能を整備した。
東京の代表的な繁華街である歌舞伎町では、東急による「東急歌舞伎町タワー」が4月にオープンする。新宿ミラノ座などの映画館があった歌舞伎町一丁目を再開発し、地上48階地下5階の超高層ビルを開業させる。映画館や劇場、ライブホール、店舗とホテルが入居する、歌舞伎町の中心となる複合エンタメ施設となる見込みだ。
都市が変われば人の流れが変化し、新しい需要やビジネスが生まれる可能性がある。新年の構想に役立ててほしい。弊社は、卯年のように「飛躍」できるべく活動を推進して行きます。本年も宜しくお願い致します。
(KJ-NET/月刊事業構想より)