2024年も早いもので桜の季節が本格的に訪れようとしています。4月は卒業や新入学、あるいは人事異動により転居のシーズンでもあります。転居を機に、新しいエクステリアで新生活を開始する家庭も多いものと思われます。そこで今回は、門扉、フェンス、カーポートといった主要なガーデンエクステリア3商品の市場状況について解説します。
カーポートが好調に伸び、フェンスとの差が縮小
上表は、日本エクステリア工業会が発表する2020年度からのデータにBiCが一部推定し、その市場推移をまとめたものですが、主要ガーデンエクステリア3商品(門扉、フェンス、カーポート)の市場は堅調に伸びていることが伺えます。2021年度の新設住宅着工戸数が対前期比で6.6%伸びた影響はありますが、新型コロナウイルスの感染防止対策としてテレワークが実施された時期と重なったこともあり、長く過ごす住宅において、人々の関心がガーデンエクステリアに向かった点も少なからずあったことがわかります。
このガーデンエクステリア3商品の中では、特にカーポートの伸びが著しいことが見て取れます。2021年度に対前期比で14.2%増と大きく伸びている点が特徴的です。2020年度の段階ではフェンスの市場規模が47%を占め最も多く、次いでカーポートが35%を占めていましたが、2023年度ではフェンスが45%と2ポイント下落、カーポートが38%と3ポイント上昇すると見込まれ、この3年間でフェンスとカーポートの差が縮小しています。また2022年度の国内新車販売台数が4年ぶりに増加したことも2023年度見込にその影響が出ているとされ、ガーデンエクステリア需要を底上げしています。
フェンスも目隠しフェンスや防音フェンスを中心に需要は底堅い
フェンスも伸び率ではカーポートや門扉に劣るものの、年率4%台で推移しており、安定した市場を形成しているといえます。特に目隠しフェンスや防音フェンスが伸びており、プライバシー保護の観点や安全・安心に対する意識の向上からも根強い需要が伺えます。
門扉は市場規模自体フェンスやカーポートに劣りますが、2021年度、2022年度と5%台と堅調に伸びています。
BiCは市場やユーザーニーズの変化を捉え、マーケティングリサーチで貴社の事業戦略を支援
ガーデンエクステリア市場は新設住宅着工の動向に強く影響を受けますが、今後脱炭素社会に向け、EVが増え、EVに給電する為の蓄電機能を持ったカーポートや屋上緑化を促進する為のフェンスのあり方も重要になってきます。その意味では今後も活性化する市場であると思われます。BiCはこうした市場やユーザーニーズの変化を捉え、綿密なマーケティングリサーチで貴社の事業戦略を支援します。
(担当:鈴木 和雄)
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