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定置用蓄電池市場の動向

梅雨が明けた途端、連日猛暑が続いており、特に今年は10年に1度の厳しい暑さに見舞われると予報されています。電力需給の逼迫状況が取り沙汰される中、2050年のカーボンニュートラルの実現、再エネの主力電源化の為にも、電力の需給調整に活用される蓄電池市場が拡大しています。そこで今回は定置用蓄電池市場の動向について解説します。

拡大が見込まれる定置用蓄電池市場

蓄電池には車載用と定置用に大別されます。車載用はEV車のバッテリーとして使われますが、定置用は「電気代の削減」や「停電時などのバックアップ電源としての利用」を目的に、住宅や商業施設、病院、工場などの建物に設置される蓄電池となります。資源エネルギー庁によると、2019年時点の定置用蓄電池の世界市場は約1兆円ですが、2030年には約7兆円、2050年には約47兆円の規模になると試算しています。
下のグラフは、日本電機工業会がまとめた定置用リチウムイオン蓄電システムの国内出荷台数のデータを一部加工、修正したものですが、2023年度が対前期比113.8%の162,786台、2024年度で同108.1%の176,000台が見込まれ、堅調に推移するものと見られます。2050年に向け、更なる成長が期待できます。

系統用蓄電池市場が急速に拡大

定置用蓄電池市場の拡大の為には、電力系統に直接接続する系統用電池に加え、需要家側に設置され電力需要の最適化(ディマンドリスポンス)等に活用される家庭用蓄電池、業務・産業用蓄電池の拡大が必須となります。
再エネの出力制御等に活用される系統用蓄電池は、近年急速に導入が拡大しています。資源エネルギー庁によると、全国で接続検討受付が約1,200万kw、契約申込が約112万kwに及んでいます。特に北海道や九州で導入が進んでいます。
また家庭用蓄電池、業務・産業用蓄電池については、太陽光発電設備との併用による自家消費の増大等需要家側から電力の需給バランスを改善する取組みも広がっています。

 

BiCは緻密なマーケティングリサーチで貴社の事業戦略を支援

とりわけ電力系統に接続し、電力の平準化を図る為の系統蓄電池市場は今後も成長が期待できます。BiCは蓄電池関連市場や蓄電池のユーザーニーズを捉え、綿密なマーケティングリサーチで貴社の事業戦略を支援します。
(担当:鈴木 和雄)

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