今回は、2024年9月25日まで配信したKJ-NETデータを活用して、2024年度の全国非住宅着工延床面積の状況を説明します。
2024年度第2四半期における延床面積700㎡以上の非住宅着工延床面積は、1,672万㎡
KJ-NET2024年9月配信時点での2024年度第2四半期における延床面積700㎡以上の非住宅着工延床面積は、1,672万㎡となります。これは、昨年度の同時点(2023年9月配信時点)で比較すると370万㎡減(対前年度比81.9%)となります。
今回、減少した要因としては、「物流施設」の延床面積が減少したことが挙げられます。2024年度は439万㎡で、昨年度同時点で比較すると215万㎡減(対前年度比67.1%)となります。物件数では今年度が215物件(うち5万㎡以上が25物件)、昨年度が269物件(うち5万㎡以上が36物件)となり、約50物件減少しています。今まで着工延床面積をけん引していた物流施設の需要に陰りがみえてきたと考えられます。
このようにKJ-NETは、単なる営業リストだけの役割に留まらず、データを蓄積することで統計や需要予測の分析にも役立ちます。今後も2024年度の状況をBiC建築レポートで掲載していきます。【担当:菱沼 孝之】
※着工延床面積算出条件
全国建築計画物件情報「KJ-NET」より①全国の延床面積700㎡以上の非住宅物件(民間・公共)、②工事種別は「新築」「増築」「改築」 ③工事進捗は「実施設計」「設計完了」「着工」「竣工」を対象に着工年度別に集計、④2024年度は、2024年9月25日配信時点まで集計、2023年度は、2023年9月25日配信時点まで集計、2022年度は、2022年9月25日配信時点まで集計、2021年度は2021年9月25日配信時点まで集計。
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