調査物語

年末の大掃除は時間をかけない傾向

もう12月です。年を重ねる度に1年を早く感じます。12月といえば大掃除。我が家では大掃除を毎年12月になると家族で行っていましたが、今年は家族皆が忙しく、思い切って掃除のプロのダスキンに大掃除をお願いすることにしました。特に浴室の浴槽や床、壁、窓ガラス、鏡など浴室をまるごと綺麗にしてもらいました。さすがプロですね。綺麗になりました。

そこでダスキンが2024年1月に調査した「大掃除に関する意識・実態調査」をみてみると、この調査は2005年から開始しており、今年で20回目を迎えます。
■調査対象  全国の20歳以上の男女
■調査方法  インターネット調査
■調査時期  2024年1月26日~1月29日
■サンプル数 4,160サンプル

それによると、2023年末の大掃除実施率は、52.6%で2009年(60.2%)以降、緩やかな減少傾向にあります。また、世帯別の結果をみると、シニア世帯は実施率が半数を下回る結果となり、一方で、実施率が高かったのは、男女ともに子育て世帯という結果になりました。20年前と比較すると、全体の28.6%が「大掃除にかける時間が減少した」と回答。一方で、日常の掃除の頻度については、全体の28.6%が増えたと回答しました。

大掃除や日常掃除について、20年前と比較して現在の方が意識している点として、「手間や時間を掛けずに実施したい(50.3%)」「時間にゆとりを持って取組みたい(49.7%)」が5割前後で上位に挙げられ、特に20代女性や子育て/共働き世帯でその傾向が強いことが分りました。一方、20年前の方が意識していた点としては、「大掃除は必ず年末年始実施したい(21.0%)」、「より念入りに掃除するようにしたい(13.8%)」が上位で、これらは男女ともにシニア層で目立つ傾向にありました。
日常の掃除の頻度が増えた人が28.6%いることから、緩やかながら20年間でライフスタイルや働き方の変化から、掃除の向き合い方、時間の使い方が多様化していると感じる結果となりました。

大掃除の担当場所と性別による傾向をみると、女性の方が多くの場所を掃除し、「キッチン(65.2%)」が最も多くなっています。男性が最も多く担当する場所は「浴室(44.2%)」、次いで「窓・網戸(39.7%)」、リビング・ダイニング(39.0%)」が上位に挙げられます。
年代別傾向では、50代以上の男性は全体的に多くの場所を掃除する傾向があり、特に「窓・網戸」「照明器具」といった高所の掃除率が男性全体の中でも多くなっています。

今回の調査では、全体の9.4%が大掃除をプロに依頼しており、男性(11.7%)が女性(7.3%)よりやや高く、特に20~30代の若い世代での依頼率が高いことが分りました。また、子育て世帯など時間的制約のある層で依頼率が高い傾向にあります。最も依頼率が高いのは「エアコン(6.7%)」でした。

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