「アウサレーション」とは米国Tremco Constructions Product Group となった米国ドライビットシステムズ社が開発し、現在世界で最も普及している湿式外断熱工法による外装システム(材料)です。
外断熱建築物の特徴として、無断熱・内断熱の建築物に比べ、快適な室内の温熱環境の確保、躯体コンクリート中性化の進行を遅らせ長寿命化、また、「地球温暖化防止」など社会的意義もあります。そのような背景から、ドライビット湿式外断熱工法「アウサレーション」は新築の建築物ばかりでなく、躯体の耐久性の向上(建築物の長寿命化)・美観回復・室内環境の大幅な改善が同時に期待できる「豊富なテクスチャー」と「高い品質」を兼ね備えた湿式外断熱システムです。
ドライビット「アウサレーション」は、世界標準の湿式外断熱工法
※1 アウサレーション®[Outsulation®]
断熱材を意味する[Insulation]に対する言葉として、ドライビットシステムズ社が考案した造語。従来の工法では断熱材が室内側[In]にあるのに対し、外断熱工法は室外側[Out]にあることを表現するとともにビルの外装材を意味している。
※2 EPS断熱材
難燃性ポリスチレン樹脂製発泡ビーズを一次発泡し養生・乾燥させた後、さらに二次発泡を行ってビーズを融着させ、ボード状に成形したもの。発泡にフロンガスを使用しないことや、熱伝導率が極めて小さいこと、吸水性がなく水蒸気は透過するが水は通さない、
といった特長を持つ。また、防火性能としての自己消火性を確保している。
※3 優良断熱材認証制度 (EI: Excellent Insulation制度):(一社)日本建材・住宅設備産業協会が優良な断熱材を認証し、「優良断熱材認証マーク」を表示する制度です。
ドライビット「アウサレーション」の特徴
ドライビット「アウサレーション」とは、EPS断熱材「ドライビットボード」を構造体であるコンクリートの外側(室外側)にはり付ける工法です。つまり、建物を断熱材で外からすっぽりと包み込む構造となります。この構造を持った「外断熱建築」は、従来行われてきた内断熱工法では期待できない、数多くの優れたメリットを備えています。
※1 施工可能範囲は、基本的に外壁に限ります。水平上向きとなる屋根使いやバルコニーなどの床面には、基本的に対応できません。
※2 仕上げ材における注意事項:ベースモルタル面への重量外装材料(磁器タイルや石材など)、非透湿材料、熱膨張率の大きな材料等の全面接着施工は、瑕疵の原因となるため対応できません。許容されるのは、施工面積の5~10%以内で、かつ外装材自重や熱膨張が施工システムの許容範囲であり、水蒸気の透過の支障にならず、外装仕上げ部分の柔軟性を確保できること等が確認された仕様に限ります。
※3 オプション工事です。
※4 認定講習(ID研修)を受講し修了試験に合格した管理者・施工者を技能者として登録しています。
世界で認められた高い防火性能
80年代初め、米国での防火規制に対する世論の高まりの中から「多層階防火試験」が誕生しました。
90年代、より低コストな多層階防火試験方法「ISMA」が生まれ世界的な防火基準となって行きました。
世界各国が防火基準として認める、北米の多層階防火試験をクリア。
アウサレーション® は世界基準の「安全」「品質」、そして「安心」を兼ね備えた湿式外断熱システムです。
日本国内では「JIS A1310-2019 建築ファサードの燃えひろがり試験方法」が新規に制定されました。
アウサレーション®湿式外断熱工法は世界で最も厳しい品質性能基準に合格しています。
日本の耐火基準に合格。安全性が立証されています。
フィニッシュコートは、テクスチャーやカラーの選択・組み合わせができます。
テクスチャーの一例
カラー
施工例
新築施工例
湿式の自由なデザイン性を活かすことで、住宅をはじめ、学校、幼稚園、福祉施設などさまざまな建築物でご採用いただいています。
海外施工例
改修事例や、デザイン表現の優秀性を活かした新築商業施設やホテルなど、幅広い用途で採用されています。
改修施工例
振動や騒音が少ないので、建物の利用者への影響を最小限に留める外断熱改修が実現できます。
ディテール
出入隅の多い建物や曲面にも対応可能なほか、雨樋やパイプ、看板などが取り付けられた壁面への施工も現場の加工で対応が可能です。
材料試験・性能
アウサレーション®は、耐久性、強度、耐候性を持つ製品として、その性能を証明するために幅広い試験が日本、アメリカおよびカナダで実施しています。以下はその内容と結果です。