注目商品紹介
<チヨダウーテ株式会社>せっこうボード〈チヨダMAG+ボード〉
12.5mmのせっこうボードに0.4mmの特殊磁性材を貼り合わせ、磁石が付ついて衝撃性に優れたせっこうボードです。
<プラス株式会社>大型テーブル〈INTEO(インテオ)〉
来客ルームは、会社の顔として第一印象を決める重要な役割を担っています。 特に部屋に通された時に目が行きやすいテーブルは、空間全体の雰囲気を左右します。 品格を高めるテーブル「INTEO」を核にした、信頼感を与える空間づくりを提案します。
KJ-NETから見る建築計画の傾向
弊社サービス全国建築計画物件情報KJ-NET(以後、KJ-NETと略称)から毎月、建築計画の傾向をお伝えします。
KJ-NETデータから見る2021年度の非住宅建物着工延床面積の傾向を説明します。
KJ-NETデータから見る2021年度の非住宅建物着工延床面積
今回は、2021年5月25日まで配信したKJ-NETデータを活用して、2021年度延床700㎡以上の非住宅着工延床面積の状況を説明します。
【2021年度 延床700㎡以上の非住宅着工延床面積は、1,359万㎡(2021年5月25日配信時点)】
KJ-NET2021年5月25日配信時点での2021年度の延床700㎡以上の非住宅着工延床面積は、1,359万㎡となります。これは、2020年度の同時点で比較すると112万㎡減(対前年度比92.4%)となります。
建物用途別では、事務所が177万㎡となり、2020年度と比較して63万㎡増(対前年度比155.2%)となります。また、昨年度と比較して20万㎡以上減の建物用途は、物流施設や商業施設、医療施設となります。
※着工延床面積算出条件
KJ-NETより全国の700㎡以上の非住宅物件(民間・公共)、②工事種別は 「新築」「増築」「改築」、③工事進捗は「実施設計」「設計完了」「着工」 「竣工」を対象に着工年度別で求めました。
また、2021年度は、2021年5月25日配信時点まで集計、2020年度は、2020年5月25日配信時点まで集計しました。
KJ-NETの詳細についてはこちらから http://www.bic-net.jp/n-kj-net/
業界動向【デベロッパーの動向】
①小田急不動産と小田急ハウジング、AIを活用したマンション管理サービス「ODA LAVI」を導入
小田急不動産株式会社(本社:東京都渋谷区)および株式会社小田急ハウジング(本社:東京都渋谷区)は、自社で分譲・管理するマンションの居住者サービスを強化するため、株式会社ファミリーネット・ジャパン(本社:東京都港区 )と共に、AIを活用したマンション管理サービス「ODA LAVI」(オダラビ)を導入する。
「ODA LAVI(オ ダラ ビ)」は、居住者の問い合わせに24時間365日多言語で対応出来るシステムであり、新築分譲マンション「リーフィア」シリーズに導入する意向。
第1号物件として、小田急不動産が2021年7月下旬から販売開始予定の新築分譲マンション「リーフィアレジデンス狛江スタイルアベニュー」(総戸数61戸)において、サービスの提供を開始。
この度の導入の目的と背景として、近年のIoT(モノのインターネット)や5G(第5世代移動通信システム)をはじめとするICT技術の革新とともに、スマートフォン(スマホ)の保有世帯割合は83.4%、20代~30代の個人保有割合は90%を超える状況にある。生活の一部となったスマホで、情報の取得も発信も行う時代となった現在において、マンション管理も同様に、必要な時に必要な情報をスマホで取得し、手続きが行えるサービスの提供が求められていると判断。
また、昨今、マンション管理業界で深刻化している管理員の人手不足の解決や、コロナ禍による非対面型の受付業務へのデジタルシフトが求められている社会情勢を踏まえ、スマホを介して管理員の受付業務をスピーディに遂行できるサービス「ODA LAVI」の導入を決定した。
②コスモスイニシア、ニューノーマルに対応する中規模新築ビルの新ブランド「cross-c bldg.」を始動
大和ハウスグループの株式会社コスモスイニシア(本社:東京都港区)は、働き方・暮らし方の「多様性」と、建物の「機能性」・「快適性」を追求した中規模の新築オフィス・商業ビルの新ブランド「cross-c bldg.(クロスシービル)」の展開を開始する。その賃貸オフィスビルの第1弾となる『クロスシー東日本橋ビル』が2021年4月20日に竣工した。
近年、「働き方改革」や「健康経営の推進」など、労働環境を見直す取り組みが進められてきたことに加え、新型コロナウイルス感染症感染拡大の影響による働き方の多様化により、リモートワークやオンライン会議などの普及が加速度的に進み、オフィス空間の選定基準に変化が見られるようになった。
このような変化を踏まえ、同社は今までの「ビルの在り方(役割)」を見直し、中規模新築ビルの新ブランド『cross-c bldg.(クロスシービル)』を立ち上げた。『cross-c bldg.(クロスシービル)』は、つながる”場”をコンセプトとしている。
オフィスにおいては快適性・機能性を備えたオフィス空間で働く人同士がつながり、円滑なコミュニケーションや豊かな発想を創造すること、商業ビルにおいては働く人や訪れる人、地域の人びとなど関わる人すべてがつながり、暮らす人や地域に潤いを与えるような、オフィス・商業ビルともに新たな価値を創造する場となることを目指している。
これまで同社のビル賃貸事業においては、働き方の多様化に応え、「職住近接」を実現する住宅立地型レンタルオフィス「MID POINT(ミッドポイント)」や、企業のサテライトオフィス対応やオフィス移転費用を抑えるプランなどを用意した内装付きオフィス「オールセットオフィス(予め家具や什器が設置され、オフィス移転コストが抑えられるオフィス)」など、オフィスに関わる運営サービスを提供することで働き方の柔軟性と働く人の生産性を高めることを提案。また、コミュニティ形成を促進するサービスの提供も実施。今後も「cross-c bldg.(クロスシービル)」を通じて、ニーズの変化に応じた「ビルの在り方(役割)」を追求し、新たな価値創造の場を提供するビルを開発する方針だ。
コラムコーナー
暗く・臭く・汚い学校トイレツアー
6月23日(火曜日)10時。天気は晴れ。JR品川駅東口に、手作りのプラカードを、約50分間高く掲げ、スタッフと交代しながら立ち続ける。出勤時間のピークが過ぎたと言っても、品川駅はターミナル駅、行き交う人が多く、私達の持つプラカードを見ては、不思議そうな顔をし、笑いを抑えながら、私達の前を通り過ぎて 行く。今思えば、不思議なプラカードだと思うが、恥ずかしい気持ちにはならなかった。何故なら、私達が企画したツアーだからで、成功させる事で頭がいっぱい。今から約22年前、1998年初夏の事である。
そのプラカードに大きな文字で書かれていたのは、『学校トイレツアーの集合場所はこちら』のプラカードである。聞きなれない“トイレツアー”。誰だって暗く・臭く・汚い(3K)トイレをツアーするなんて不思議に思うでしょうね。この企画の背景は、弊社がマーケティング支援をしている建材メーカーの樹脂建材の新たな用途先としてトイレブースを提案。何故トイレブースか。それは、樹脂建材の強みが「カラーが豊富」「水や耐久性に強い」「R加工が容易」「掃除性に優れている」等の理由。それと当時3Kのトイレ改善が話題になっていたからで、学校以外にオフィス、駅、公共施設のトイレもターゲット。その中で、学校トイレに絞ったのは、学校トイレが劣悪な環境で教育の一環として改善の必要性が高かったからである。
学校トイレツアーの参加者は、学校施設担当者21名。設計事務所6名。合計21名の参加。学校側の参加者は東京都以外に千葉、埼玉、神奈川の学校からも参加。思いのほか学校側の参加者が多かった。スケジュールは、10:時50分JR品川駅東口集合。まずは、当時新しい品川駅構内のチップ制トイレを見学後、東口に停めていた貸し切りバス1台で都立大山高校(板橋区)へ出発。到着予定は13時。車中は、昼食弁当を食べながら、樹脂建材のPR映像を放映。更に、トイレ設計の第一者「小林純子先生」にもバスへ乗って頂いたので、先生の学校トイレの話しを聞きながら同高校に向かった。
予定通り13時前後に都立大山高校に到着。同高校は、トイレのジメジメした暗いイメージを一掃したい。壊れやすいトイレブースを強固なブースにしたい。との意向から樹脂建材を採用。そのトイレブースの見学を行い、設計した小林先生と学校側のトイレ空間の考え方について説明を受ける。そして、説明後の14時30分に、次の学校、武蔵野市の藤村女子中学校に向かう。同中学校には、15時30分に到着。同中学校は、校舎の老朽化から、トイレ自体も暗く・臭く・汚い・危険の4k。女子中学生自らトイレの改修計画に参加して完成したトイレ空間。トイレの見学と小林先生と学校側、そして生徒の説明を受け、17時20分に終了。現地解散。
まずは、事故も無く、参加者の方から“良いツアーでした”と言われたのは良かったが、旅行会社の添乗員と勘違いした方もいたりして、嬉しいやら悲しいやら。そんな学校トイレツアーでした。マーケティング会社が、そこまで企画できたのは、やはりクライアントである建材メーカーの担当者に喜んでもらいたい気持ちと設計士の小林純子先生(トイレ専門の設計士)の施工例を参加者に見てもらいたい気持ち、それから殺風景な学校トイレを明るく綺麗なトイレに変えることで、生徒の行動も変わるのではと期待したからです。「学校が変われば日本が変わる」。これは学校トイレの講演会で聞いた話です。学校トイレからそうなれば良いのですが。
ベーシックインフォメーションセンター(株)
代表取締役 伊藤敏郎