注目商品紹介
<朝日ウッドテック株式会社>衝撃吸収フロア/スマートセーフティ
特殊なクッションで転んだ時の衝撃を吸収するフローリング。 高齢者施設、保育園や幼稚園、病院等、高齢者や子供の転倒衝撃へ の対応が要求される施設に最適なフローリングです。
<株式会社ライオン事務器>ユニットソファー〈Tono(トーノ)〉
人数やシーンに応じて自由に組み合わせたレイアウトが可能。 空間をフレキシブルにつくることができるユニットソファーシリーズです。 センターテーブルを利用した対面レイアウトも周囲の視線を遮り、互いの距離も保てるため、ミーティングに適しています。
KJ-NETから見る建築計画の傾向
弊社サービス全国建築計画物件情報KJ-NET(以後、KJ-NETと略称)から毎月、建築計画の傾向をお伝えします。
今回もKJ-NETデータから見る2020年度の非住宅建物着工延床面積の傾向を説明します。
KJ-NETデータから見る2020年度の非住宅建物着工延床面積
今回は、2020年12月25日まで配信したKJ-NETデータを活用して、2020年度 延床700㎡以上の非住宅着工延床面積の状況を説明します。
【2020年度 延床700㎡以上の非住宅着工延床面積は、2,583万㎡】
KJ-NET2020年12月25日配信時点での2020年度の延床700㎡以上の非住宅着工延床面積は、2,583万㎡となります。これは、2019年度の同時点で比較すると55万㎡減(対前年度比97.9%)となります。 建物用途別では、物流施設が722万㎡となり、2019年度と比較して116万㎡増(対前年度比119.1%)となります。また、物流施設以外で2019年度と比較して10万㎡以上伸びている建築用途は、教育施設、福祉施設となります。
※着工延床面積算出条件
KJ-NETより全国の700㎡以上の非住宅物件(民間・公共)、②工事種別は 「新築」「増築」「改築」、③工事進捗は「実施設計」「設計完了」「着工」 「竣工」を対象に着工年度別で求めました。
また、2020年度は、2020年12月25日配信時点まで集計、2019年度は、2019年12月25日配信時点まで集計しました。
KJ-NETの詳細についてはこちらから http://www.bic-net.jp/n-kj-net/
業界動向【デベロッパーの動向】
①大和ハウス工業、建設現場の働き方改革で「耐火被覆吹付ロボット」実工事に初導入
大和ハウス工業株式会社(本社:大阪市)は、2018年4月に開発および実証実験を行っていた、鉄骨の柱や梁をロックウール・モルタルで耐火被覆吹付するロボットを、建設現場(神奈川県横浜市)の実工事に初めて導入した。
同社が実工事に初めて導入した「耐火被覆吹付ロボットは、産業用ロボットアームと走行台車、昇降台車を組み合わせたロボット。鉄骨の柱や梁をロックウールやモルタルで耐火被覆吹付するには3人の職方を要す作業において、ロボットを使用することで、耐火被覆吹付作業全体に要する時間を実証実験時の約20%削減を上回る、約30%削減を実現。
■ポイント
- ロボットアームの配置方向を横向きに設置し、吹付範囲を拡大
- 走行台車のタイヤに「メカナムホイール」を採用することで、全方向に移動可能
- パンタグラフ式昇降台車により吹付可能高さ7mを実現
- 図面データを用いて経路計画を作成し、数cmの誤差で吹付位置の調整が可能
②三井不動産、4月1日付で総合技術支援会社「三井不動産エンジニアリング」を新設
三井不動産株式会社(本社 東京都中央区)は、社内およびグループ会社で専門分化させてきた建築技術および土木技術の組織・要員を新組織に一元化・集約し、2021年4月1日付で100%子会社の「三井不動産エンジニアリング株式会社」を発足させる。
同社は、総合デべロッパーとして「建築・土木分野の技術力」を不動産業界における重要な差別化要素とし、独自固有の技術ノウハウを充実させることで、同社が手掛ける様々な不動産開発プロジェクトにおいて、優れた商品性と信頼性が高い品質の確保を図ってきた。
近年、社会・経済環境や顧客ニーズが大きく変容しており、不動産開発プロジェクトの大規模化・複合化・複雑化が進むとともに、建築・土木技術支援の協働シーンは増加傾向にある。開発コンテンツも多彩な広がりをみせていると共に、新たな社会的要請(次世代スマートシティ、ウィズコロナ・アフターコロナ、自然災害の深刻化への対応、SDGs対応等)に基づく新技術開発へのチャレンジテーマも増加しており、新たな街づくりにおいて、高度な技術ソリューションの必要性とその実行基盤の重要性は、今後一層高まっている。
これらの外部環境の変化に対応する為、事業推進における技術部門の更なる強化を図るため新会社を発足し、自社に建築・土木技術支援機能を集約させる。
なお、新会社の核となる人材は、建築技術においては、現在当社の100%子会社である「三井不動産アーキテクチュラル・エンジニアリング株式会社に在籍する建築技術スタッフが主体。土木技術においては、東京都心部から全国各都市における都市計画・開発許認可・基盤整備等を多面的に技術支援している自社内の担当部門から土木技術スタッフが新会社に移籍。新たな人材登用も併用する事で、不動産開発における建築分野・土木分野の集約・技術支援の総合力を高め、自社グループのさらなる企業価値向上を図る。
同社はこの機能統合により、デベロッパーの差別化要素としてますます重要となる、街づくりを進めるうえでの技術ノウハウの独自性と信頼性をさらに高め、より創造的で効率性の高い技術ソリューションを目指す。技術支援の主体となる新会社は事業部門と有機的に連携し、商品企画の助言や横断的な技術指針の策定・コストの妥当性検証・施工時施工後の安全安心の確保・適正な工程管理、施工後の点検実施など、あらゆるテーマで同社事業を技術的見地からバックアップする「三井不動産の技術オーソリティ」として貢献する意向だ。
コラムコーナー
2種類のマーケターとアート思考
マーケターには2種類のタイプがいる。1つは、データを鮮やかに駆使して生活者の求める最新のニーズを把握し、客観的データによって市場ニーズに対応していくタイプ。
もう一つは、既存の概念に囚われず、新しい価値観を持った商品やサービス、ライフスタイルを創造していくタイプ。これを仮に、前者を「データ思考型マーケター」と呼び、後者を「アート思考型マーケター」と呼ぶ。
今後、ビックデータ時代を迎え、「データ思考型マーケター」が重宝がられる一方、これからは、データ思考型では見えない、多くの価値を創り出す「アート思考型マーケター」の機運が高まってくると考えられる。
では、「アート思考」とは何か。我々は、アート思考を、“アーティストの思考回路”と捉え、常に前提を疑い(問題提起力)、見えないモノを描き(想像力)」、その実現に向かって実践し(実現力)、長い時間をかけた世の中の対話(対話力)によって、これまでにない独自の世界を再設計していくと定義している。
①問題提起力
業界の暗黙のルールの既成概念に囚われないこと。囚われていると過去の成功体験から
しかアイデアは生まれない。内面から生まれた疑問を新たに問い直してみる必要がある。
もう一つは、自分自身を見つめ直す。その為には、自分自身の人生経験の中で感動したことや刺激を受けた体験を言葉にする。
②想像力
これまで見たことのなかった世界を如何に具現化するか。問題意識とともに生まれたプ
ロダクトやサービスがあるシーンはどんな世界なのか。それを自分なりに表現してみる。
その為には、絵が上手い必要はない。文章でも良いし、写真でも良いし、持ち合わせたスキルで表現していく必要がある。。
③実現力
創造力を駆使して新しい世界が見えてきたら、次はその実現に向けて行動していく。その為には、自分自身や所属組織の持つリソースを棚卸しする必要がある。ソフトもハードも含めて、どういった資産があるのか、資金はどう調達するのか、このプロジェクトにかける仕事の配分をどうするのかについて検討する。
④対話力
前提を疑うような発想で生まれたプロジェックトには、何らかの反応が生まれる。それは生活者や業界や社内から生まれ、良い反応もあれば、反発も生まれる。それらの様々の反応をプロジェックトにうまく取り入れていくことで、更に良いものにしていく。
このように、「アート思考型マーケター」は、4つの思考回路を回転させ、常に新たな問いを生み出し、目の前に立ちはだかる様々な壁を一つ一つ乗り越え、これまで無かった世界を再設計して必要がある。「アート思考型マーケター」は、まさに建築設計士と同じにように思えます。
*日本マーケティング協会「HORIZON11月号」から抜粋
ベーシックインフォメーションセンター(株)
代表取締役 伊藤敏郎