BiC建材LABOニュース Vol.9

注目商品紹介

<イー・トップ株式会社>EINスーパーウッド

彩り豊かな13色と、28種類の断面を揃えた木質感の高い、国産『再生木材』です。 木質比率が高いため静電気の影響を受けにくく、木材の風合いを活かしながらも 耐候性・耐久性を有しており、屋外のデッキやルーバー、ベンチなど様々な用途に 採用されています。

<パナソニック株式会社> 不燃軽量天井材 エアリライト

KJ-NETから見る建築計画の傾向

弊社サービス全国建築計画物件情報KJ-NET(以後、KJ-NETと略称)から毎月、建築計画の傾向をお伝えします。
今回もKJ-NETデータから見る2020年度の非住宅建物着工延床面積の傾向を説明します。

KJ-NETデータから見る2020年度の非住宅建物着工延床面積

今回は、2021年1月25日まで配信したKJ-NETデータを活用して、2020年度 延床700㎡以上の非住宅着工延床面積の状況を説明します。

2020年度 延床700㎡以上の非住宅着工延床面積は、2,641万㎡

KJ-NET2021年1月25日配信時点での2020年度の延床700㎡以上の非住宅着工延床面積は、2,641万㎡となります。これは、2019年度の同時点で比較すると64万㎡減(対前年度比97.6%)となります。
建物用途別では、物流施設が739万㎡となり、2019年度と比較して128万㎡増(対前年度比120.9%)となります。また、物流施設以外で2019年度と比較して10万㎡以上伸びている建築用途は、教育施設、医療施設となります。

※着工延床面積算出条件
KJ-NETより全国の700㎡以上の非住宅物件(民間・公共)、②工事種別は 「新築」「増築」「改築」、③工事進捗は「実施設計」「設計完了」「着工」「竣工」を対象に着工年度別で求めました。
また、2020年度は、2020年12月25日配信時点まで集計、2019年度は、2019年12月25日配信時点まで集計しました。
    
KJ-NETの詳細についてはこちらから  http://www.bic-net.jp/n-kj-net/

業界動向【デベロッパーの動向】

日鉄興和不動産、マンション住戸内の玄関に手洗いカウンターを設置したプランを開発

分譲マンションブランド「LIVIO(リビオ)」シリーズを展開する日鉄興和不動産株式会社(本社:東京都港区)は、withコロナの家庭内感染防止対策として、帰宅後すぐに手洗いしたいというニーズの高まりを受け、マンション住戸内の玄関に手洗いカウンターを設置したプランを開発した。本件はニューノーマルな住まいと暮らしを科学する「SMAILOGY」企画第2弾として開発され、4月より販売開始予定の『リビオ練馬豊島園』に導入が決定している。今後、顧客ニーズを確認し、対象物件の拡大を検討する方針だ。

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、衛生意識に大きな変化が生じており、「手洗いをする回数が増えた」「うがいをするのが習慣になった」など、衛生意識に変化が見られる。リクルート住まいカンパニーが新築分譲マンション検討者に行ったアンケート調査では、感染拡大を受けて必要だと思うようになった住宅・住宅設備について、4位が「除菌対応エレベーターがあること」(38.8%)、5位が「感染症対策が取られた設備があること」(38.5%)と、住まいの設備についても「衛生意識」が高まっていることが明らかになった。

今後は新型コロナウイルス対策の影響で、その他のマンションデベロッパーも同様の商品開発が進むと見られる。

サンケイビル、withコロナに対応し「非接触」と「換気」の機能を導入したオフィスビル「本町サンケイビル」を竣工

株式会社サンケイビル(本社:東京都千代田区大手町)は、大阪のビジネス都市「本町」に”ココロ”と”カラダ”とつながりが満たされるオフィスをテーマに「Good Work,Good Health!」をコンセプトとした「本町サンケイビル」(所在地:大阪府大阪市中央区本町4-3-6)を予定通り2021年8月末に竣工させる。
当物件には、感染症対策に配慮した健全で快活なビジネスライフを実現する為、「非接触」と「換気」に注目し、新たな機能を導入。

「非接触」についてはエレベータータッチレスボタンを採用し、ボタンに触れることなく、手をかざすだけでエレベーターの呼出しを可能にし、各フロアの貸室扉を自動化することで、建物の入館から貸室内への入室までの一連の動線すべての非接触化を実現している。各入居テナントに最低一カ所の自動扉も設置。

また「換気」については、エレベーター内の空気を入れ替える排気ファンの追加、イオン発生機の導入、貸室内は1時間に2回空気を入れ替える機械換気システムに加え、各階窓面16カ所に外気導入を可能とする自然給気スリットを採用した。

入居者専用の屋上テラスには、多様化する働き方に応える為、電源コンセントとFree Wi-Fiを設置し、利用者の快適性を高めるための日除けのサンシェードを設置。
今後もサンケイビルは、”「ひと」をオフィスの真ん中へ。”をコンセプトとするオフィスビル「S-GATE」シリーズの思想を当物件においても追求し、「withコロナ」の社会にも対応した新しいオフィスビルづくりにチャレンジしていく意向だ。

コラムコーナー

ZOOMでも対人関係の原理は変わらない

昨年はコロナ禍で始まりコロナ禍で終えた1年間でした。今年 は、オリンピック、パラリンピックの年です。コロナ禍もまだ続くでしょう。生きにくい時代になりました。仕事もテレワークに移行し、クライアントとの打ち合わせもZOOMで行い、営業の方法も変わりつつあります。フェイス・ツー・フェイスで営業、調査をしてきた私にとっては、ZOOMでの対応はモノ足りません。しかし、営業方法が変わっても変わらないモノがあります。それは対人関係の原理かと思います。それは『熟知性の3つの原理(親しくなる3つの原理)』と、もう一つは『3:3:3の原理』です。

『熟知性の3つの原理(親しくなる3つの原理)』とは、まず一つは「人は知らない人に対して攻撃的・批判的である」。二つめは「人はその人を知れば知るほど好意を持つ」。三つめは「人はその人の人間的側面を知った時に好意をもつ」。この原理を理解することで、どの様な心構えでクライアントと向き合うかが分かります。一番難しくて重要なのは、一つめの「人は知らない人に対して攻撃的・批判的である」です。営業でも調査でも初対面が大切で、初対面のクライアントと会う時に、如何にクライアントが攻撃的・批判的にならない様に対応するかで、勝負は決まります。これはZOOMでもフェイス・ツー・フェイスでも変わりません。

『3:3:3の原理』は、人は出会った最初の「3秒以内」で第一印象が決まります。服装、挨拶の仕方、顔つき、目つき、態度など瞬間的に判断されます。次いで第二の印象は「30秒以内」で自信の程度が判断されます。話し方、明朗、清潔、誠実な印象が大切です。そして第三の印象は「3分前後」で気が合うか否か相性が分かります。更に付け加えると「30分以上」話すことが出来れば、前向きな話に繋がります(私の経験から)。

二つの原理を知らずして、失敗した営業、調査がたくさんあります。
失敗した営業ですが、ゼネコンからの調査問い合わせがあり、ゼネコン担当者と打ち合わせをした時の話です。私の気持ちは、電話問い合わせがあったことで、調査発注が決ると勘違いをして対応。しかし先方は、まず弊社(BiC)がどんな会社で、私が何者なのかを知ることから対応。当然ですよね。調査が決まったように勘違いした私の対応が上から目線であったこともあり、攻撃的・批判的・懐疑的な質問が。若かった私は、その対応についていけず撃沈。とりあえず、調査提案書を提出することになりましたが、採用されませんでした。猛省。

続いて、調査の失敗。
調査先と目的は、JTBと近畿日本ツーリストの海外渡航者別の動向を調査。両社には、広報を通じて面接調査を約束。営業同様、広報でアポイントが取れたことから調査に協力してもらえると勘違いし面談。調査の本題に触れる前に、先方から攻撃的・批判的・懐疑的な質問が。調査自体の難易度が高い調査でもありましたが、その対応についていけず撃沈。振り返ってみると、『熟知性の3つの原理』と『3:3:3の原理』を無視した行動だったと思います。

『熟知性の3つの原理』と『3:3:3の原理』は、マーケティング心理学としても捉えられており、過去の失敗が、今の弊社の活動に生かされていると思っています。これから、ZOOMやウェビナーの打合せが増えて、フェイス・ツー・フェイスの打ち合わせが減ったとしても、対人関係の原理は変わらないと思います。いや、むしろZOOMやウェビナーの打合せの方が、相手の表情が捉えづらいだけに、対人関係の原理が重要なのかもしれません。

ベーシックインフォメーションセンター(株)
代表取締役 伊藤敏郎

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